１　日　時

令和7年4月11日(金)　午前10時00分～

２　出席者

瀨委員長、伊藤委員、江口委員、木村委員、関根委員　(公安委員会補佐官)

警視総監、副総監、総務部長、警務部長、交通部長、地域部長、公安部長、刑事部長
生活安全部長、組織犯罪対策部長、警察学校長、東京都警察情報通信部長、警備部参事官
暴力団対策課長、聴聞官、犯罪被害者支援官、訟務課管理官

３　議事の概要

（１）令和６年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢について

警視庁から、令和６年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢について報告があった。
委員から、ランサムウェア被害に遭わない対策方法及びインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生件数が減少した要因等について質問があったほか、「最近は若い世代の被害も増加していることから、幅広い世代に対する広報啓発活動を更に進めていただきたい。今はサイバー空間と共に社会が動いている。能動的な対策を引き続き講じていただきたい。」旨の意見があった。

（２）令和６年度制作警察倫理教養視聴覚教材の配布について

警視庁から、令和６年度制作警察倫理教養視聴覚教材の配布について報告があった。
委員から、教養対象者の範囲及び教材の活用方法等について質問があったほか、「大変理解しやすくすばらしい教材が制作された。全職員が視聴して、警察倫理を一層浸透させていただきたい。」旨の意見があった。

（３）北朝鮮ＩＴ労働者とみられる者による日本人なりすましアカウント登録事件関連被疑者の検挙について

警視庁から、北朝鮮ＩＴ労働者とみられる者による日本人なりすましアカウント登録事件関連被疑者の検挙について報告があった。
委員から、事件発覚の端緒及び海外口座への送金方法等について質問があったほか、「今後もあらゆる法律を適用して、この種事案の検挙に努めていただきたい。」旨の意見があった。

（４）eSIM不正契約に係る電子計算機使用詐欺等事件被疑者の検挙について

警視庁から、eSIM不正契約に係る電子計算機使用詐欺等事件被疑者の検挙について報告があった。
委員から、不正に入手したeSIMの無効化について質問があったほか、「通信事業者に対する注意喚起を引き続きお願いしたい。」旨の意見があった。

（５）チケット詐欺及び不正アクセス禁止法違反事件被疑者の検挙について

警視庁から、チケット詐欺及び不正アクセス禁止法違反事件被疑者の検挙について報告があった。
委員から、被害者の年齢構成等について質問があったほか、「被疑者は全員少年であり、また、サイバー犯罪なので罪悪感をあまり感じていないのではないか。未然防止の観点からも、関係省庁に対する積極的な働きかけをお願いしたい。」旨の意見があった。

（６）犯罪被害者等給付金の裁定について

犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく裁定事案２件について、裁定した。

（７）犯罪被害者等給付金の支給についての裁定に係る審査基準の記載の更新について

警視庁から、犯罪被害者等給付金の支給についての裁定に係る審査基準の記載の更新について説明があり、決裁した。

（８）意見の聴取等の主宰結果について

主席聴聞官等から、車両の使用制限命令及び風俗営業等の営業停止に係る聴聞並びに運転免許の取消し等に係る意見の聴取等について報告があり、決裁した。

（９）指定暴力団稲川会及び住吉会第12回指定に伴う意見聴取の不開催、確認請求及び住吉会の代表する者の住所変更について

警視庁から、指定暴力団稲川会及び住吉会第12回指定に伴う意見聴取の不開催について報告があった。
また、「指定暴力団稲川会及び住吉会に対する暴力団の指定に関し、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第６条第１項の規定により国家公安委員会に確認請求を行う。」旨及び住吉会の代表する者の住所変更について説明があり、決裁した。

（10）争訟事案について

行政不服申立事案について、審理の上、裁決した。
また、行政不服申立事案の審理手続及び行政訴訟事案について報告があり、決裁した。

（11）公安委員会宛て苦情の処理等について

公安委員会宛て苦情について審議の上、４件について通知内容を決定した。
また、公安委員会宛て苦情の受理等について報告があった。